風疹ワクチン
風疹とは?
風疹は、飛沫などによって他の人にうつる、感染力の強い感染症です。
感染すると発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。
子供さんでは比較的症状は軽いことが多いのですが、大人がかかると重症化することがあります。
一時は下火となっていましたが、平成25年及び平成30年から令和元年にかけて成人男性を中心とした流行がみられました。
また、風疹に対する免疫が不十分な女性が妊娠20週までに風疹に感染すると、目や心臓、耳などに障害をもったお子さんが生まれる可能性が高くなることも知られています。(妊娠1か月でかかると50%以上、妊娠2か月では35%)
コロナワクチンと同様、一度獲得した免疫が時間とともに低下することもありますので、これまでにワクチンを接種したことのない方だけではなく、これから妊娠を希望されている方や、そのご家族も抗体検査を受けたうえで必要であればワクチン接種を考えてください。
ワクチンの効果と副作用
1回の接種を受けた方のうち約95%が風疹抗体陽性となり、20年近くは抗体が持続すると言われています。
副反応としては数%の方に発熱や接種部位のはれ、発赤がみられますがほとんどが1~2日で改善します。重篤な副反応の報告は約0.001%(10万人に1人)とのことです。
検査・接種までの流れ
各対象によって、検査・接種までの流れや料金が変わります。
- 1自治体からクーポン券が送られてきた方
- 無料で抗体検査を受けることができ、抗体値が低いときはワクチン接種も無料です。
抗体検査 無料 予防接種(風疹・麻疹混合ワクチン) 無料 - 現在では、公的に行われている(ほぼ全ての人が幼少期に接種)風疹ワクチンですが、昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性は公的な接種の機会がなかったために抗体保有率が低くなっています。その方たちを対象に自治体からクーポン券が送付され、無料で抗体検査及び必要な場合はワクチン接種を受けることができます。
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実際の流れ
- 初回
予約は必要ありません。クーポン券と保険証を持参してください。
問診票に必要事項を記載した上で採血を受けて頂き終了です。
- 2回目
1週間で結果が届きますので、結果を聞きに来てください。
採血結果で十分な量の抗体がない方がワクチン接種の対象となります。
ワクチン接種の予約を決めて、この日は帰宅して頂きます。
- 3回目
予防接種実施(規定により、風疹・麻疹混合ウィルスを使用)
この際もクーポン券と保険証を持参してください。
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予防接種をうけて頂く場合
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発熱などの体調不良時には接種ができません。まずは電話で連絡してください。
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新型コロナワクチン接種の前後2週間は接種を避けてください。
そのほかのワクチンについても、生ワクチン(BCG、おたふくかぜ、水ぼうそう、黄熱)とは1か月以上間隔をあけてください。不活化ワクチン(インフルエンザ、肺炎球菌など)については同日接種にならなければ問題ありません。
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- 2妊娠を希望・予定されている女性およびその同居者
- 抗体検査については西宮市の助成が受けられますので、まずは西宮市のホームページを確認して手続きをお願いします。
- 西宮市ホームページの指示に従い手続きをすると、抗体検査は無料となります。
但し、採血結果からワクチン接種が必要と判断される場合でもワクチン接種は有料です。抗体検査 無料 予防接種(風疹・麻疹混合ワクチン) 10,000円(税込)
- 3それ以外の方
- 抗体検査及びワクチン接種ともに自己負担で料金がかかります。
抗体検査 3,000円(税込) 予防接種(風疹・麻疹混合ワクチン) 10,000円(税込)
ワクチン接種に関して、特に注意して頂きたいこと
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このワクチンは生ワクチンであるため、妊娠中は接種できません。
あらかじめ1か月避妊をしたうえで、妊娠していないことを確認してから接種を受けてください。また、接種後も2か月間は避妊をしてください。